原宿には、若者のフリースペースとも言うべき場所があった。代々木公園は中東のオッサンや、ホームレスのブルーテントに占拠され、歩行者天国で行われたパフォーマンスは多くの有能なミュージシャンや俳優などを生んだ、渋谷のストリート・ファッションは109などに囲い込まれながらも世界に影響を与えるようになった。ヤングガール達はパリやミラノの送り出すトレンドとは、あまり関係なく独自のストリート系を形成していった。
日本のヤングストリート・ファッションは人間の街路が残っているからこそ生まれたものだ、デパートや表参道ヒルズのような空間、ショッピングモールなどではこのような連系進化は成立しない。都市のすき間、沿道に商業が並ぶストリートと公園の連鎖などで相互刺激しあい、感じあい、育ちあうところから生まれてくるのである。私はトウキョウ・ガールズ・コレクションに集約されるヤングパワーに計り知れない可能性を感じた。もしそうしたヒノキ舞台を形成する街の日常をなくさない努力が続けられるならば、トウキョウ・ガールズ・ファッションは世界に輸出できる大きな産業になるはずだ。
街角で毎日展開される若々しい実験は、若いカリスマ・ウォーカーを生み、カリスマ・デザイナーを生み出す。これを生かすも殺すも世界的な視野にたったベテラン・プロデューサーの才覚であり、インベスターの準備する資金であろう。
イッセイ、ヨージ、ギャルソン、ケンゾーは、かなり高齢となり、世界の地位を気付いてしまった。東京に何かして欲しいと世界は待っている。
街づくりと、ストリートカルチャーの創造は一体化してやっていかなければならないと思う。
友人のコネで2万人にのぼるヤングガールが見守るファッション・ショーの楽屋に入れてもらった。カリスマ・モデルたちが50人ぐらい動きまわる、日本の若い女性達のプロポーションは大きく変わった。キャラクターもスーパースターも現れた。
照れながらも、押切もえさんとツーショットを撮ってもらった。彼女はヒールの高い靴を履いていたが、私が181センチあるから、彼女の背の高さ、顔の小ささが解るはずだ。
上海、シンガポール、ソウル・・・アジアへ、世界へ、充分輸出できる服が育っている。女達も育っている。ファッション産業も、経済産業省も思いきったサポートをイマスグ!!に考えるべきだ。










