表参道ヒルズの評判が予想以上に悪い。雑誌「日経アーキテクチャー」などの特集では、いつものように、提灯記事であふれ、私の心からの忠告心配など飾り物の批判のように扱われている。この雑誌ではめったに載せないアンケートでも、今回は弁解のように飾り立てられている。
私が問題にしているのは建築の質ではなく、企業力でも無い。300メートルもの長いファサードを持つ単調な建物が街のコンテクストを著しく壊した罪を問うているのだ。
表参道ヒルズは強引にインナーモールを造るために二つの大罪を犯した。
一つ目は一人の建築家に長すぎるファサードをゆだねなければならなかったこと。したがって、建築家は東大名誉教授の安藤忠雄でなければならなかった。
二つ目は裏通りを造ってしまったこと、このプランは表参道と反対側の細い道は切って捨てている。そればかりか巨大なアウシュビッツのようなコンクリートの壁をめぐらせてしまい、排気が猛烈な勢いで吹き出ている。当然、裏を向けられた店や、住宅は大変なブーイングである。
私の「フロムファースト」から始めた長い想いは、多くの建築家を呼び寄せ、ブランドを呼び寄せてきた。それぞれの建築家や事業主は良いストリートを造るための作法を持って建物を建ててきた。その想いは完全に裏切られてしまうのである。時間経過の中で私の問題提起が、いかに重要な意味を持っていたかわかるはずだ。
念のために言うが、私は森ビル、安藤忠雄に私情として恨みがあるわけではない。しかし、今回は数回にわたる私や、NPO渋谷青山景観整備機構(SALF)の要請を完全に無視し、派手なイルミネーションと、品のない広告宣伝によって、格調ある表参道をフツーの観光地にしてしまった。どうして、こんなことをして平気でいられるのか?日本人のコモンセンスはどこにいったのか?
私の家のスグ近所にお化け屋敷のような安普請の教会が突如、出現した。オマケに夜遅くまでライトアップをしている。ここは青山の住宅地である。こんなことが許されるのはいったいどのような許認可にもとづいているのだろうか?
ベストブライダルという結婚式屋の会社が何かやるとは知っていたが、まさかこんな残酷な地域破壊をヤルとは考えてもみなかった。これを許可した港区に抗議をしていくつもりであったが、妻が爆発してしまった。施設の責任者らしき若者に言い聞かせたらしいが、表参道ヒルズと同じく、いっさい聞き入れることはなかった。
このようにしてイメージが失落していっていいのだろうか、私は公の場で議論を展開する入り口としてこのコラムを書いている。黙ってないでぜひトラックバックをください。











