株式会社浜野総合研究所、ハマノコンセプト株式会社、Hamano Institute Inc,  
TEAMHAMANOトップページへ

お知らせ 会社概要 フィロソフィー 主要取引先 所在地
事業実績
浜野安宏の言いたくてたまらない
浜野安宏プロフィール


浜野安宏のブログ「言いたくてたまらない」

スーパー、コンビニエンス・ストアから「市」へ、売り方のパラダイムに有機的な多様化を求めよ。


コンビニで弁当や晩飯を買い食いする日が何日も続いたら人生を考え直した方がいい。ファーストフードでいつも食事していたら、くせになって、あのまずいフライドポテトがスグに食べたくなるらしい。コカコーラにもスグに飲みたくなる何かが入っているらしい。より多く消費させるために私たちの味覚を習慣化させる何かをほどこしているとすれば恐ろしいことだ。

「出来るだけ安く子ども時代からマクドナルドを食べさせること、そうすれば食習慣になってマクドナルドが当たり前の日本食になる日が来る」
亡くなった日本マクドナルドの創業者、藤田さんが言っていた。マック中毒化させるために極力マックを安く売ったのは成功だったといわざるを得ない。

食べ物だけではないアメリカナイゼーションはコンビニからスーパー、さらにビッグボックス、ショッピング・モールへ・・・自家用車を交通手段にして郊外に住んでいる人は、こうしたアメリカ型リテール・ビジネスのメカニズムにのせられていく。しかし、それはまさしく欠乏充足型の文明であって、人間に楽しみを与える環境は消費させるための付加価値、装置、愛想笑いでしかない。こうした巨大システムに不毛を感じて飽き飽きしても、それをごく当然のこととして受け入れてしまっている人々だけを相手にして不毛の文明は肥大化を続けられるのだろうか?

すでにアメリカでもオルタナティブへの積極的な試行錯誤が始まっている。しかし、基本は商業主義、リテールビジネスのシステムの基本をビジネス側の論理でしか捉えられない、言い変えれば大きなビジネス機構の付加サービスシステムとしか考えられないライフスタイルセンターやオルタナティブ・モールなど所詮は愛想笑いなのである。

人は人のいるところに集まり、そこに物の交換が始まり、市が生まれ、通貨が生まれ、生産者と消費者が別れていった。始めのうちは誰が作ったモノかが誰にも解り、誰が消費するのかが解り合っていた。つまり生産と消費は有機的に繋がっていたのである。

都市文明は生産者と消費者の有機的な関係や連系進化の相互作用を解体してはならない。本来、生産者と消費者は有機的に繋いでいたのは市であった。近隣商業であった。言い方を変えれば個人商店の総体としての市であった。市に出かける。商店街に出かけるということは、そこで「店(タナ)」を張る人とも商品とも会いに行くことであった。

イタリア語で店のことをネゴッツオという店はネゴシエーションー交渉の場なのである。スーパーマーケットもショッピングセンターもこれら人間と商品の関係を、人間と人間の関係を解体してきた。都市文明は人間の欲望を高度に充たす事を忘れては自己崩壊し、存在理由の根底がなくなることになる。

私は「築地」の外市場や、フランスの田舎にある「マルシェ」、パリに今もがんばる「ストリート朝市」、アメリカで復活し始めている「ファーマーズマーケット」、あるいは地場産品、ファッション、アンティークなどのネット商店街にニューパラダイムのシーズを探している。

「ビームス」や「ユナイテッドアローズ」などのセレクトショップが急成長していること、古着の高度なセレクトやジーンズの後加工をする店など店主のセンス、手が加わった店舗の成長などに可能性を見始めている。

百貨店でも支持されているところは、自主編集がきちんと出来、問屋、メーカーの売り場ではなく、自分の売り場ができている。
大きなウネリが始まっている。