自然の中にいかに自分の家を溶かし込むか?
コートダジュールに行けば、必ずこの写真を撮ろうと思っていた。
個人個人の自制が効いているからこそ、この宝物のような風景は出来上がったのだ。この見事な人間生活の作法を持った佇まいに対して、世界で最も屋根の色がむごたらしく不揃いで、しかもセンスの悪いのは北海道だろう。いつも北海道での講演などで語り続けてきた。
来年には北海道でサミットがおこなわれる。バブルで破産した洞爺湖の山上の城見たいなホテルで安全に、しかも不作法な屋根を見下ろさないでいい生活隔離状態の中で。
日本人はわびさびなどの美しさを4畳半レベル、茶器のスケールではわかるのだが、集団生活は極めて下手である。フランス人は個人主義でありながら、どうしてこのように地域財産を守るコモンセンスを育ててきたのだろう。私は伊豆にこのような生活を探したが出来ないことがわかった。地元の人々も感覚的リーダーを受け入れることに熱心ではない。
私は沖縄のかつて海洋博の委員をやっていたときに感動した小さな半島でこの風景を育ててみたいと思っている。まず自分が小さな家を建てたいと思っている。










