私は今年、川の釣りから徹底的に見放され続けている。
6月に決死的覚悟で行こうとしていたシベリア、オホーツクの奥地は異常な高温で山岳地域の万年雪が溶けて、めざす河川が濁流の大増水となり、シシャモやニシンが遡上せず、したがってそれを捕食するべく追って遡上する巨大アメマスが帰ってこないため「来てもしょうがないよ」と衛星電話で連絡が入り手配料ばかり取られて断念した。
いつものロッキー周辺のスプリングクリークでは平和なイイ釣りだったが・・・
例年、キングサーモン、シルバーサーモンの劇的な釣りをしているカナダのバンクーバー島、キャンベル・リバーは大雨が続いて例年になく早くサーモンが遡上し、数が少なくなっている上に、又雨が降り、増水し、おまけに支流の源流域の木を伐採しすぎて濁りが入りやすく釣りにならなかった。
その上にルアー釣りのイタリア人がやたらと多く、ドイツ人、スイス人、フランス人も混じって限られた釣りポイントにひしめき合った。私が何とか濁りも入らない毎回大物をかけるポイントに暗いうちから立ち込んでいると、何人ものイタリア人が並んで待っている有り様なのだ。
スコットランドも木を切りすぎ羊を飼いすぎ、伝統的なサケの川を涸らしてしまい、今ではアイスランドやロシアへ釣りに行かねばならなくなった。たしかにEU諸国は経済的に成功したが、自然も河川もボロボロである。だから、カナダ、アラスカへと釣り人が押し寄せる。マナーも独りよがりで、全く出来ていない。
イイ釣りをしたければ大金払ってプライベートな川を釣らなければならなくなるのだろうか?
日本の河川もダムを壊し、自然にサケが産卵できる環境を呼び戻し自然共生のリゾートにしたほうが経済的にもロハス的にもはるかに効率が良くなりつつある。
私から自然の河川での釣りを無くしたら生きるテーマをなくするようなものだ、川の番人としても「さかなかみ」の映画化を急がなければと再確認した。










