08年は、政治、経済、商品、生活、あらゆる側面で地球環境問題がクローズアップされている年である。
07年に大自然からあまりに冷たく扱われたことから、取り合えず気持ちを癒してもらうためにも南米アルゼンチンのパタゴニア地方にフライフィッシングのライトタックル(#4、#5)だけを持って行ってきた。
パタゴニアの自然は豊かな美しい水をたたえた河川湖沼、瑞々しい緑の木々に覆われた大きな山、元気よく跳躍する鱒たちを見せつけてくれた。何も加工せず、何も減らさずあるがままの姿で私を迎えてくれた。久しぶりの全身全霊で浸りきれた自然であった。
心地よさの後ろに、パタゴニアといえども人間が、さらに羊毛を求め、生物の肉を過剰に摂取するかぎり、いずれ森は切られ、装置に換え、川を壊していくだろう。
「質素革命」1971年に私が執筆したベストセラーである。多くの現象を起こし、「ライフスタイル」と言う言葉を環境、商業、ビジネスの世界に浸透させた本だった。パタゴニアの自然は身体の中まで流れ込み、私に更なる質素革命の実行を迫ってきた。
惚れ込んで夏だけ住んできたアメリカン・ロッキーの麓ジャクソンホール、イェローストーン、モンタナの河川は20年間で次第に痩せてきて、魚のサイズも小さくなってしまった。地球温暖化はシンボリックな現象だが、人類の過剰な生活習慣こそ今すぐ改造していかなければならない。
「質素革命」は見つからないかもしれないが、「新質素革命」は是非、今、読んで欲しい!

「新質素革命」
出版社:出窓社
定価:1400円(税別)









