淡い恋心を抱いていた女性の、ママチャリの上で揺れていた淡いグレーフランネルを押し広げているふくよかなお尻にあたる陽光。広げたワイシャツの胸にヒンヤリとしたそよ風。
春になると何故かこの光景が浮かんでくる。がむしゃらに大きな絵を描いていた、まだ女性を知らない高校時代の青い純情である。いっぱい春を観てきたはずなのに、この光景が浮かぶのである。
フリーターで生ききったゼイ
フリーターで死ぬまで生きる
フリーターで完全燃焼
自由に生きるほど孤独な人生はない。されど自由は最高さ
時々恋にあまえ、家族に甘えても、最後はミンナ一人さ
私は1度も就職したことがない。誰かに使われたことがない。
元祖フリーターである。
会社からも自由、組織からも自由、金からも自由、国からも自由、家族からも自由、友人からも自由・・・
だけど、自分の家族や、最低限の組織や、友人、自由になる金がなかったら生きていけないかもしれない。
安定した自由がなければ人も、仕事も、自然の風景さえもナイーブな眼差しで見ることは出来ない。堕落を試みることすら出来ない。フリーでいることは悪いことではない。覚悟と準備がいるのである。しかし準備に生涯を費やしていてはしょうがない。
私はかなり充分に自由を謳歌させてもらっている。勿論そうさせてもらっている多くの人に、制度に、組織に、家族にありがとう、ありがとうと心でつぶやいている。









