安曇野では英国のイッチェン・リバーよりも凄いフライフィッシングの川がただの見せ物になっている。
フライフィッシングで鱒を釣ることに人生を賭けてしまった私のようなトラウト・フィッシング・フリークにとってこのような流れの川を見ると、全身が震えてしまう。もし、この川が良く管理されてレインボウ・トラウト(ニジマス)やブラウン・トラウトが放流され、フライフィッシング・オンリー&キャッチ&リリース・オンリーで上級者しか釣ってはいけない川になっていれば、夏の夕方など魚の見事なライズがあり、川面が虫を捕食する魚の創るライジング・リングだらけになっているはずである。
これだけの上質な川をただの観光の見せ物にするのはまさしく宝の持ち腐れというものだ。
長野を久しぶりに視察して、このような貴重なリゾート資源が何も利用されていないのに驚いた。田中知事は長い任期の間何もしなかったようだ。そればかりか地元の人々は疲れ切っている。ビジョンが小さく、意欲も減退している。
田中康夫だけではない。日本全国の地方自治体は道路や、ダムには熱心だが自然の利用が下手である。箱を造るか、造らないかだけで自然や、文化、歴史の積極的活用には無頓着である。
これから日本の地域社会を再生し、活性化するのは世界的な視座にたった。本物のライフスタイル・プロデューサーが活動しなければならない。しかも待ったなしである。
豊かな湧き水の流れをワサビ生産にしか使わないのはあまりにももったいない。湧き水の傍に棲みたいと世界を探して歩いた私のような人間にはもう我慢がならない。いったん離れようとした日本だが、本気で再生のための知恵を教えて歩こうと考えている。










