赤坂サカスは防衛庁跡のミッドタウンに次いで人間の界隈やストリート形成に成功している。三井不動産の最近の仕事ぶりは高く評価する。
街にお尻を向け、街の流れを切断した街区の開発がいかに惨めか、またその逆に街の流れをナイーブに引き込んだ開発がうまくいった時の成果がいかに自然で素晴らしいかを見るのには赤坂サカスや六本木ミッドタウンの成功と六本木ヒルズや表参道ヒルズの困難辛苦を見れば明らかである。
再開発や街に新たに大きな開発を行う場合その街の時間を切断せず、異界にならず、長い歴史と育まれた文化のなかで、更に新たなる街の歴史や喜びに満ちた人間の空間を流入させ、あふれ出させるストリートの業が無くてはならない。
私はこの考え方を大きくは新宿新都心再開発協議会の委員であった27歳の時から主張続けている。40年前のあのとき三井不動産の故・坪井さん(当時専務)だけが私の主張に深く耳を傾け新宿三井ビルにゴーゴー・プラザを創らせてくれた。今でもあの商業と人間の不確実性を無視した新宿新都心の中で唯一のホッとする人間空間となっている。
「&」のような三井不動産のロゴマークをプロデュースしたのは私だが、このロゴには都市と自然、人間と建築商業とオフィスなどが共生し、連系進化していく願いと企業ビジョンが込められている。赤坂サカスはTBSと公共交通の二つの駅と赤坂界隈とが見事に「&」で結ばれている。
入居している商店は全体の巨大オフィスビルなどに助けられ比較的リーズナブルな入居条件で在ったと思われる面子が揃っている。言い方を変えれば商業をインセンティブとして選択して誘致出来る価格設定で招致することで新たな日常を創出したということが出来る。
私は渋谷青山景観整備機構の専務として青山通りを日本一の大通りにするべく活動しているが、この流れに赤坂が加われば日本を代表する快適な都心歩行と居住ができるエリアに仕上げられると考えている。










