観光、物見遊山が自然を破壊し続けている。私の立っているこの場所は大変有名なトレッキングとクライミングのベースキャンプである。
上高地の河童橋にはどういう既得権か知らないが土産物屋が堂々と店を並べている。その向こうにはバスターミナルがあり恐るべき数の観光バスが記念写真を撮るだけの物見遊山客を送り出してくる。
この写真だけ見ると「日本の山岳地帯を静かにトレッキングしている私」のように見えるだろうが私の前にも横にも次に写真を撮る人が並んでいるのである。
私が20年間夏を過ごしてきたアメリカのグランドティトン、イエローストーン両国立公園は確かに観光客のルート、居場所も設定しているが、自家用車、歩行客、の方を優先している。
観光バスでやって来るマナーの悪い酔っ払いを見ると、「何故お前のような奴がここに来る必要があるんだ」と言いたくなる。観光バスは狭いカーブの多い山岳地方の道路には合っていない。観光バスとすれ違うたびにブレーキを踏み身がすくむ思いですり抜けて行かねばならない。
日本の国土を見なおす時、観光という軸、世界の観光客は重要かもしれないが、スイス、カナダ、アメリカなどの保存や規制の考えかたを比較検討し直すべきである。
私は観光バスこそもっと手前に駐車させ、トレッキングやクライミング、厳格な制度(exキャッチ&リリース、フライフィッシング・オンリー)に基づいた釣りなどの良心的自然共生型の人々を優先すべきであると考えている。
観光よりも、ライフスタイル別の棲み分けが行われるべきであろう。
世界を見てきた目で日本の自然を再評価してゆきたい。私を、日本中の自然、文化の残っているところへ呼んでいただきたい。










