グランドティトン山の麓で夏を過ごして21年目になります。
自分をほめてあげたい事があります。
日本のいかなる政治、経済、家族、友人関係を犠牲にしてでも、この偉大なる自然のもとで毎年1ヵ月以上毎日グランドティトン山かモンタナ&ワイオミングの川と共に過ごしてきたことに。それでも日本の社会でなんとかやってこれたことです。
もちろん、日本の常識的日常性からすれば変わっている人。はみ出しものではあります。
おかげで私はすこぶる元気です。精神的に健全です。世界のどんな情勢にも軸線がぶれない、自然な思考が出来る、サスティナブルな人間になれたと思っています。
こんな人間しか明日が見えなくなっている気もします。
日本人は急に弱ってきたようですが、私は持続可能なニュー・ライフスタイルを実践し、提案し続けています。今後とも、もう一度私が見本を示し続けなければいけないと思っています。
私は、いかなる装われた美しい言葉にも、圧力、権力、暴力にも屈することはないでしょう。大きな力に頼ると、自分を犠牲にしてしまうが、その権力が力を温存しているうちは偉そうにしているが、その力に見放されるのではないかという恐怖心と裏腹で威張っているだけなのです。
私は張り子の虎でも本当の虎でも怖くありません。
こんな聖地にも記念写真を撮るだけで通り過ぎて行く不幸な人々が沢山います。
そんな人にはこの自然で起きている大きな変化が何も見えません。たとえ説明されても肉体化しないで脳裏を掠めるだけでしょう。
イエローストーン国立公園では絶滅させた狼の再生と自然繁殖に成功した。そのおかげでバイオダイバシティーが変わり、バッファローの異常な繁殖は止まり、エルクなど鹿族の勢いが止まり、鹿と食性が似ていて不遇をかこっていたビーバーが異常に増えています。大雪とビーバーが川の流れを変えました。新鮮で大きな魚が蘇りました。数も増えました。
イエローストーン国立公園の大火(88年東京都一つ分の森が燃えた)から20年、以前よりも美しい森が蘇えりました。
結局、早めに降った雪にしか消せなかった大地を燃やし尽くした野火と人間によって絶滅させられ、良心的な人間によって再生した狼とが今モンタナ、ワイオミングの高原地帯を蘇らせ始めているのです。
「当時、燃えるのも自然だから燃えるままにすべきだ」という派と、「すぐにでも消すべきだ」という派が1ヶ月議論を続けているうちに取り返しのつかない自然消失になってしまいました。私の妻と次男はゲートのしまる最後の通過者になったのです。燃えているのも悲惨だが、焼け跡はさらに残酷でした。しかし、次の年燃えた後から様々な花がいっせいに芽吹いたのです。花に太陽が降り注いだのは大火のよってロッジポールパインなどの針葉樹が取り除かれたからです。
20年も経つと、その草花を養分にしながら森が蘇ってきました。
冬に雪が多かった今年はその瑞々しさが目立ちます。
よかった!
モンタナからワイオミングまで、今年ビーバーが異常に多いとおもいます。スネークリバーの流れが変わった原因を見てやろうとビーバポンドの多いブラックテール・ポンズに近づくと岸のコットンウッドが残虐なほどに倒されています。巨木もなぎ倒されている。あの歯でよくもこれだけのことが出来るものだと驚きます。
でも、その倒れた木によって出来た淀みでカットスロートの大物や、とりわけ今年はブルックトラウトがよく釣れます。
昨日も金色した大物と格闘中に友人のために巻いておいたフライが一杯入っていた大切なフライボックスが知らない間になくなっていました。
わかったのは今日の昼前10時頃、カットスロートの平和な釣りを楽しもうとなじみの場所に行ったときです。いつも胸あたりのポケットに入れている小さなボックスがないのです。焦りました。
しかし、素晴らしいエマージャーとドライフライの釣りを2時間だけ楽しんできました。ここはプレッシャーがありません.すばらしいライズが時間通りにはじまり、終わります。
いつ来てもいい眺めです。もちろんいい釣りです。
草刈りをしようとすると、サンダーストームが来ます。そういえば日本では夕立があまり身近かな現象ではなくなりました。ワイオミングの山岳地帯でもサンダーストームが少なくなったような気がしていました。
アッ!?雹になりました.屋根に当たる音が変わります。もう止みました。凄い!
嵐が止むと草刈りを始めなければ。
いや!また降り始めました。やれやれ。
さらに大きな雹です!!屋根で大きなネズミがラップを踊っているようです。
おい!もう終わりかい・・・
でも、空の美しさは例えようがありません。
狼が増えるとブルック・トラウトが増える。
川とともにただ在ること。









